聞いて。地球最後の日に食べるなら、ぜったいに《山東の水餃子》がいい。

地元を出てから、4年ほど横浜に住んでいたことがあります。さとうひより（＠hi4r1_xo）です！

当時、仕事の帰りに自転車でよく通っていたのが中華街でした。

もともと、横浜は10代の頃からずっと憧れていて移り住んだ街。
「あの、観光名所の中華街にごはんを食べるためだけに気軽に行けるなんて…！」と誇らしく思っていたものです。

ガイドブックがぼろぼろになるまで食べ歩いたなかでも、特にお気に入りなのが「山東（さんとん）」の水餃子。
8年ほど通い続けている大好きなお店の味を、満を持してご紹介します…！

いや、正直、本当は教えたくないです。でも、こんなふうに好きなときに好きなところへ出かけられなくなった世の中を見て思ったんですよね。

あの水餃子を食べずに終わる人がこの世にいるほうがもったいないって…！

選べる2店舗で混雑も回避！山東までの行き方は？

というわけで、やってきました中華街！

山東はみなとみらい線の元町・中華街駅からは5分、JR石川町駅からは7分ほど歩いた中心部にあります。

ふだんならあれこれと食べ歩きしたいところですが、このご時世なので今回はまっすぐお目当ての場所へ。

皮を包むのを間近で見るなら…山東 一号店（本店）

ガラス張りの窓から、水餃子がひとつひとつ包まれる様子を間近で見られるのがこの本店。

メニューなどにほとんど違いはなく、二号店も目と鼻の先にあるので、どちらを選んでもあまり変わりはありません。混雑状況などを見て案内に任せましょう。

深夜の訪問でも安心、山東 二号店！

一号店が臨時休業中だったので、今回はこちらに。

深夜の25時まで営業しているので、終電まで楽しめるのがうれしいポイント！旅行なんかで夜遅くの食事になったときにも二号店がおすすめです。

ココナッツが隠し味！山東の水餃子は”タレ”がたまらないのです…。

お待たせしました。やっと本命・水餃子の登場です。

そもそも、「なんでそんなに水餃子？」なんて思っていたかたも多いのではないでしょうか？
その秘密は、もちもちの皮とオリジナルのタレにあります。

最初に山東の水餃子を知ったのは、大好きな旅雑誌『オズマガジン』の特集がきっかけ。

それまでは、スープに入っているような薄い皮の水餃子しか知らなくて、小籠包との違いもよくわからずに写真に惹かれてとりあえず行ってみた覚えがあります。

でも、見てください。ぜんっぜん違いますよね？まったく違ったんです。

分厚いモチモチの皮から、じゅわっと溢れるこの肉汁！！！

一口でいこうとすると、もれなく向かいに座っている相手まで飛ばしてしまう勢いなので、要注意です。

そして極め付けがこのタレ。どうやら、きざんだココナッツがたっぷり入ってるみたいなんですよね。

甘い、しょっぱいの無限ループって、昔から王道じゃないですか。いくらでもいけちゃうわけですよ…。

さらには、変わり種でこんなのも。

「セロリの水餃子と桃肌水餃子のセット」です。セロリ味がさっぱりしてて大好きなメニュー！

ピンク色は桃がそのまま使われているのではなく、赤カブに似た「ビーツ」という野菜によるものみたいです。
ビーツにはレタスやトマトの2倍以上のカリウムが含まれているため、むくみ予防にうってつけなんだとか。まさに「桃肌」というわけですね。

山東は「中国家庭料理店」。基本の中華メニューももちろん堪能できます！

いつもなら中華街をいろいろとめぐりたいところですが、この日は移動をなるべく控えるために山東だけで食事を済ませることに。

水餃子以外の料理もどれもこれも美味しくて大満足でした！

実は「茎」らしい、ザーサイ。

なぜか水餃子2皿分もする強気な価格設定の豆苗炒め。（豆苗なんてスーパーで100円以下で売ってるのに、なぜ…？）

意味深な「ジュース」の文字。はたして…！？

正解は、オレンジ「ジュース」でした。

山東の水餃子はお持ち帰りもOK♡テイクアウトはその場で注文可！

この日はふたりで水餃子一皿、セロリと桃肌水餃子のセットを一皿ずつ頼んだのですが、チャーハンなども食べたせいかびっくりするほどお腹いっぱいに…！

最後の数個を食べているときに思い出したんですよね。そういえばここ、テイクアウトできたのにって…！

そうなんです。店員さんに頼めば、残した分もその場で持ち帰り用に包んでくれるんです。しかも、秘伝のタレもばっちり分けてくれます◎

もちろんお店で食べる感動にはかなわないけれど、お家で冷凍しておいてたまにつまむ水餃子も格別なもの。

あ〜、早く気づけばよかった…！

なんと通販、ありました！全国どこからでも、山東の水餃子をお取り寄せ♪

とは言え、夏場だと持ち帰るのもちょっと心配で断念。そこで見つけたのが、通販の存在です…！

あったんですね…！？

実は、常々考えてたんですよね。「地球最後の日になに食べたい？」って質問、よくあるじゃないですか。わたしならあれ、山東の水餃子がいいなって…。

こんな、いつまで続くかわからない地球規模の異常自体の真っ只中です。わけもなく不安になってしまいがちな毎日のお守りとして自宅の冷蔵庫に大好物を隠しておけるなんてこんなに心強いことはないと思いません？

ひんぱんに遠出するのも気がひけるし、なかなか以前のようなペースで通うことはできないけれど、これならいつでもあの味が楽しめるはず！

なかなか中華街まで出向く機会がないかたも、「水餃子」の価値観がひっくり返る山東をぜひ一度味わってみてくださいね。
その際は安い類似品の誘惑に負けず、ぜったいにココナッツ味のタレ付きでお願いします。