夜更かしのオトモ

だるだるがーるから4月の絵手紙「次の世界へ。」

入学、進学、就活、就職…

いろいろな言葉が飛び交う4月、街はいろいろな色であふれている。太陽とはまた違う眩しさだ。

ピカピカのランドセルを背負った女の子のオレンジ色や、就活のため面接に向かう学生のキリッとした紺色、大学という新しい環境に足を運ぶ、不安と期待が入り混じった黄色。

それぞれの色があるように、泳ぐか、歩くか、走るか、自転車に乗るか、這うか、前への進み方も人それぞれだ。

走っていて疲れたなら歩いていいし、自転車から降りてバスに乗ってもいい。途中下車して青い空を眺めながら後ろを振り返ってもいい。
「平成最後」だからといって焦る必要もなにもない。たとえ今が江戸でも明治でも平成でも、みんなそれぞれに次の世界が待っていて、その世界はあなたを置いていったりはしない。

ときどき、周りの環境に疲れて苦しくなって、失踪してしまいたくなる。決して死にたいわけじゃないのだけれど、どこか遠くへ行ってしまいたくなる。と同時に、もし失踪したら誰がわたしのことを探してくれるか気になったりもする。枕を濡らす夜もあるけれど、その涙を溜めたら大きな海になることを知っている。海にはたくさんの仲間がいることも知っている。

わたしはカナヅチだ。でも、今日からしばらく泳いでみようと思う。


ABOUT ME
だるだるがーる
だるだるがーる
絵を描くのが好きなその辺の医大生。青と緑とたこ焼きと桜が好き。普通のイラストから医療関係のイラストも描いています。 Ordinary girl with extraordinary dreams.