わたしたちは、いつからかだれしもが
自分の”性”を自覚して生きていくようにできています。

こどもの頃には「女の子なんだから」
社会に出れば「女のくせに」

たまにこころの明かりを見失ってしまうのは
そんなふうにして、さもそうすべきであるかのように、
目には見えない「女の子」への正解を探しながら
日々をやり過ごしているせいなのかもしれません。

このサイトに名付けた『ロジエ』は、
フランス語で”バラの苗木”や”咲く前のバラ”
という意味だそうです。

小さな頃に読んだ「星の王子さま」の絵本。

このお話のなかで、王子さまが
”自分の星に残してきたたいせつなバラこそが
たったひとつのとくべつなバラだった”と
気づくエピソードがあります。

いっぽうで、王子さまのいなくなった星でバラは
ひとりでも自分の力だけでたくましく
やっていくことを誓うのです。

ただ無邪気だっただけのあの頃や
初めてをたくさん知った学生時代
はたらくことや、”お母さん”になることが
まるでアイデンティティのように感じる今も

わたしたちのからだや、こころは
他のだれでもない自分のために
「女の子」として存在しています。

「誰かのとくべつなわたしになりたい」
「ひとりでもたくましく生きていけるように」
そんな願いを持つ人が、もしも他にも
この世にいるのなら。

ちっぽけな想いをふるいたたせる朝や
ひとりぼっちで乗り越えなきゃいけない夜に
ただしさやまちがいをゆるせない日や
人生の行く先に自信をもてないその時に

よりそえる場所であってほしいと
このwebマガジンをつくりました。

「いつか、バラになりたいあなたのために」
ありったけの愛を込めて。

2019年4月1日
ロジエ編集長/さとうひより